中学に入学してすぐの頃、懇親会の意味も込めて、一年生だけがグラウンドで行うイベントがあった。運動会というほどではないが、男女が組になって二人三脚をやったり、走ったりするようなリクリエーションだった。四つの小学校から一つの中学校に入学するため、顔合わせ会の意味合いもあったのだと思う。
学校というところは、入学すると可愛い女子生徒だったり、恰好良い男子生徒だったりというのはすぐに噂になるものだ。私は、よりによって学年で最も可愛いとうわさされる女子生徒と二人三脚をすることになった。目立つことが好きでは無かった私は、意味もなく冷やかされ苦痛だった。
小学生から中学生への環境の変化があると、小学校の時にとても人気のあった女子生徒や男子生徒が途端に目立たなくなったり、そうではなかった子が急に目立ってきたりする。そんな事が学年が上がるにつれて、幾度となく繰り返された。
小学時代は、仲が良かった子でも急に疎遠になってしまったり、優しいと思っていた子が急に不良っぽくなって荒々しくなってしまったり、と成長期には様々なことが起きた。
そんな人間模様に私はいつも違和感を感じていた。中学生になり環境が急に変わったことで私は精神的に疲れを感じていた。あの日の少し強かった太陽の日差しは、私を心身ともに疲弊させた。
一九八三年五月