当日、早朝六時前に起床し、病室で看護師とともに手術の準備をした。一通り終えた頃、麻酔師が病室に入って来て、様々な問診を行った。その後、鎮静剤を飲む事なく、手術室の隣の部屋にベッドごと移動した。
移動後、カニュラを腕に付けたりし、最終準備を行った。しばらすると執刀医が入って来て、目で挨拶をし、手術室に消えて行った。麻酔師がカニュラから麻酔を入れ始めた辺りで私の記憶は途切れた。
目が覚めると、十数人の医師が私を取り囲んで私をのぞき込んでいる様子が目に入り、自分が手術台の上にいることを認識した。私は息ができなく猛烈に苦しく、手で胸をたたくジェスチャーをした。医師の一人がトレイを口元にあてがってくれて、私は血の塊を吐き出した。執刀医が私の手を握ったので私も握り返した時、執刀医が、彼は強く握り返している、と言っていた。そこで、私の記憶は再び途切れた。
次に目が覚めた時は、ITU*に移動した後だった。手術は、朝に始まり、終えたのは夕方遅くだった。全身麻酔が残っており、とにかく猛烈な眠気に襲われていた。前回と同様に全身に様々な管が取り付けられており、朦朧とし続ける中、眠りに落ちたり、目が覚めたりを繰り返した。
二〇一八年十二月中旬
*Intensive Therapy Unit