病室に移って四日目から食欲が出てきた。夜中におなかがすいて朝食が待ち遠しかった。しかし、朝食が運ばれる直前から急に冷や汗が出てきて眩暈がし、気分が悪くすぐにベルを押した。看護師は鼻に酸素チューブを付け血圧を測った。ドクターがすぐに来て診察したが、異常はなく水分を取り続けるように言われた。
二日前から抗凝固剤(Warfarin)の服用を開始していた。私の体はこの薬に非常に敏感だった。INR*が跳ね上がっていてそれが原因だったようだ。私の場合、二から三の間でターゲットは二.五だったが、突然一から三.四に跳ね上がっていた。 *International Normalised Ratio:血液が固まるまでの時間、通常が1
ドクターが来て、看護師にINRの上昇が急過ぎるため投薬量を減らすよう指示していた。体調も回復してきていたが、Warfarinを服用すると気分が悪くなった。
それからは朝食後、physiologistと歩く練習をする日々が数日間続いた。ベッドで横になっているときは、ただひたすら窓の外を眺めていた。外で普通に歩いている人を見て、それがすごい事だと実感していた。
二〇一五年八月