友人達との集い

夏休みが終わり二学期が始まった。九月はまだ残暑で暑い日もあるが、それを過ぎると肌寒くなってくる。秋も寒くなって来た頃、クラスメイト五人で、その中の一人の家に宿泊しようという話になった。その日は土曜日で、友人宅の両親は家を留守にしており、友人の兄弟が一人いるだけだったため都合が良く、その日に決まった。

高校生と言っても所詮まだ十五、六の子供で、友人宅に宿泊するというのはわくわくする事だった。やることも、ただ何となくわいわい話をしたり、一〇〇mlの小さい缶ビールを飲んでみるというような他愛もないことだった。

その日の夕方、五人はその家に集まり、みんなでコタツに入って早速ビールを飲んでみた。ただ苦いだけでおいしい飲み物とは言い難く、大人は良くこんなものを飲んでいるものだと思った。また、夜中にコンビニに行って、何か食べるものを買いに行くことなど話し合った。そのような事ですらそれまでやったことが無く新鮮だった。

夜になりクラスの女子生徒何人かに電話してみようという話になった。誰かが電話して、代わる代わる一言二言話したりした。女子生徒達も男子生徒達から電話が掛かって来て驚いていたが楽しそうだった。

私は、幼少のころから夜更かしをほとんどしたことがなく、部活が終わった後で疲れていたこともありそのまま眠ってしまった。そのため夜中のコンビニには行けず、目が覚めた時は早朝だった。友人が私を何度も起こしたが、とても起きそうもなかったので他のみんなで行ったと聞かされ時は残念だった。

高校時代に友人の家に泊まってわいわいやったことはそれが最初で最後だった。その時は楽しかったが、ただ眠たかったという記憶の方が強く残っている。

一九八六年十一月