診察から入院日まで

3Dエコーで大動脈弁の閉まりが悪く、血液が心房にひどく逆流しているところを見た時、自分の体の状態を初めて理解した。

手術までは無理をしなければ普通に生活しても良いと言われた。その日から息が上がるような行動は決して取らなかった。歩く速度は倍以上ゆっくりにし、階段もできるだけ避けるようにした。一番の恐怖は電車のホームや電車の中で眩暈や気分が悪くなる事だった。

過去に自分の体に起きたことを思い出すと、今の不調が納得できた。一年くらい前から体重が落ちてきたり、食欲のない日々が続き、日常的に食後に気分がすぐれなかった。何もしていないのに首筋が痛くなったり、視界が変だと感じたこともあった。寝るときに耳鳴りが気になって眠れないこともあった。

すべての問題は心臓にあった。

二〇十五年七月