布団

私の保育園には、お昼寝の時間があった。そのため、保育園に入園すると昼寝用の布団を購入しなければならなかった。布団を入れる大きな袋のデザインへのこだわりは、私にとって譲れないことだった。 母は、すでに袋…

月夜の花火

あれは何歳の頃だったのがろうか。夏の日の心地よい夜だった。随分と昔なので街灯もあまりなく、辺りは深い闇に覆われていた。私は母の背中におぶさり、うつらうつらしていた。母はまだ小さかった私を寝付かせるため…

しゃぼん玉

保育園ではなかなか馴染めず日々、不安な気持ちで過ごしていた。ある時、みんなでしゃぼん玉を飛ばすという遊戯があった。 その日は、曇りで少し雨がちらついていた。寒くはなく少しじめじめしていたので、梅雨の時…

夕日色のケーキ

私の両親は共働きだったため、保育園が終わったあとすぐに母が向かいに来れない時があった。そのような時は、他の園児が帰ったあと私一人だけ部屋で母を待つことがあった。 静寂に包まれた部屋で一人で居ると、保育…

パズル

保育園での工作でパズルを作った事があった。ジグソーパズルのピースの形で、手のひらくらいの大きさの物が一人につき十数個用意されていた。 そのパズルのピーズは真っ白で絵を描けるようになっていた。子供達は、…