最初に心臓手術をしたのは二〇十五年夏だった。手術後、一、二年は体調も良かったが、その後、次第に気分が悪くなる日が増えていった。あの手術は、終わりの始まりだった。
心臓そのものが悪いわけではなく、免疫疾患によるものだった。血管に炎症を起こし、特に心臓や大動脈に大きな障害を引き起こす疾患だった。定期検査でのエコーやMRIで、私の大動脈は着実に肥大し続けていることが分かり、二〇十八年十月の検診で再度手術が必要である、と告げられた。
私の大動脈は、直径が六.五cmまで肥大し続けていた。通常の人の二倍以上の大きさだった。大動脈部分は、すでに石灰化しており、ドアをノックするように私の大動脈をノックすると、コンコンという音がするだろう、と説明をされた。もし、大動脈に亀裂が入れば、私の生命は重大な危機に晒されるため、できるだけ早く手術をすべきだ、との診断だった。
当然、私は同意し、手術は、二〇十八年十二月のクリスマス前までに行われることになった。
二〇一八年十月