ICU Day Three

朝なのか夜なのか何時なのか全く分からなかった。その日はベッドから起こされイスに無理やり座らされた。

コンソメスープが出されたが、ティースプーン一杯ほどの量すら喉を通らなかった。手術の時に心臓を停止させ人工心臓によって生命を維持したことで、同時に胃腸などの内臓の機能も停止した。そのため、手術後二日経ったくらいでは食欲などあろうはずも無かった。水を飲むように言われ、嫌だったが少しずつ無理やり飲んだ。とにかく眠らせて欲しかった。

イスに座らされたまま五、六時間は経っただろうか、執刀医や麻酔師が様子を見に来た。心電図のモニターを見て何やら薬の指示をしているようだったが、私はただひたすらイスでぐったりしていた。麻酔師からは胸を張って咳払いをするように言われた。感染から体を守るためだという。

その後、physiologistが来て病室に移動することになった。歩いて病室に行くと言われ、その時は無理だと思ったが、無理やり力を振り絞って歩いた。看護師とphysiologistの二人に支えられて何とか病室にたどり着き、私はベッドに吸い込まれるように倒れ込んだ。

二〇十五年八月