ICU Day Two

苦痛が果てしなく続くと感じられた。麻酔が残った状態で気分が悪い。

床ずれ防止や眠らせないためなのか、ベッドのマット部分が自動で様々な動きを繰り返した。完全に眠りそうになると、看護師から完全に寝てはいけない、呼吸が弱くなり心拍が落ちてしまうのでしっかり呼吸を続けて、と言われた。

頭では回復して良くなることは分かっていた。しかし、目の前の苦痛が辛くて二度と起き上がれなくても良いからこのままずっと眠らせて欲しい、と幾度となく思った。その時、初めて病室の至る所に”Don’t Drop. Call us.(飛び降りる前に我々に連絡して)”と表示されている理由を理解した。

家族がいかに大切か。頭では当然のことだと思っていても、心のレベルで本当に理解することは必ずしも簡単ではない。絶望的な苦痛を耐えるには、どんな些細なことでもよいから回復したいと思う理由が必要なのだ。

絶望的な眠さや気分の悪さ、痛みは続いた。首に取り付けられた多くの点滴針や管が引っ張られ痛かった。

二〇十五年八月