私が保育園に通っている時に保育園の近くの公園で父に遊んでもらったことがある。砂場で山を作って遊んだ。父は板切れを持ってきて一気に砂を集めてきて大きな山を作ってくれた。幼少の私はそんな光景をすごいなと思って眺めていた。
母がいつの日か話してくれたが、父には時間を決めて頼めば私と遊んだり面倒を見たりしてくれた、と言っていた。私が生まれた頃は戦後からそれなりに時を経たとは言え、戦前の教育を受けた両親には男尊女卑の考えが染みついていた。
私が社会人になり、父に対してそのような考えを暗に糾弾する事を何度か言ったことがあった。しかし、物心が付く前から現代とは全く違った価値観で育った父には、酷な話だったと思う。その頃の私は、経験も浅く幅広い視野や視点を持てず、父に辛く当たった事を今は悔いている。
一九七〇年代中頃