社会人になる頃、トイレで少し出血に気がついたが大して気にかけなかった。痔だと恥ずかしいと思う程度だったが、同時にどこか不安だった。
比較的大きい病院に行ったが、診断はやはり痔だった。しかし、納得がいかなかったのでその当時、 メディアで紹介されたことがある個人開業医を尋ねた。
そこでは、最初、直腸炎と言われ治療を始め、のちに潰瘍性大腸炎と言われたが基本的には同様の治療を続けた。ごくたまに出血が多いときは強めのステロイドを使うこともあった。
その後、会社近くの総合病院にかかり直したが、診断内容や治療は以前と変わらなかった。その時は自分の病気について深刻には考えておらず、自覚症状は気にならない程度で日常生活に支障をきたすこともあまりないとその時は思っていた。
今思えば、通常の人より体調がすぐれない状態が日常的だったため、それが当たり前になっていた。そのため、普通であれば具合が悪い状態にあるにもかかわらず、そうだとはあまり感じていなかった。
一九九五年