部活が終わるのはいつも六時過ぎだが、七時近くになることもあった。そんな時は、校庭の横の出入り口で母が自転車を引いて待っていてくれることが多かった。母と歩き出す頃には辺りはすでに暗くなっていた。
そんな時は、いつもと違う駄菓子屋のある帰り道を通って、アイスクリームやラムネを買って貰い、食べたり飲みながら帰った。家までは遠い上に、坂を上らなければならないため部活の後は特に疲れた。
辺りが暗くなった時は、母が迎えに来ているととても嬉しかった。帰り道の途中で、ここはクラスの誰々が住んでいるんだよ、などと母と話しながら帰った。
帰り道に歩きながらコーラ味のシャーベットバーを落とさないように食べたことや栓を開けたあと炭酸で溢れるラムネを飲んだことは、古き良き昭和の思い出となっている。その駄菓子屋も随分前に無くなり住宅となった。今では子供たちで賑わっていたそんな店があったと知る人も少なくなったに違いない。
一九八〇年