小学三年の時、近くの砂浜で行われたマラソン大会では一位だったがそれは全く意味の無いものだった。その時のマラソンは、四人のグループで手を繋いでゴールするというものだった。
幾ら足が速くても、同じグループの誰かが遅ければ順位は下位となってしまうため、私はそのマラソン大会はやる気が全く無かった。私のグループはたまたま足の速い子ばかりだったことから、一番でゴールできたが、そうでないグループは中にどんなに速い子がいても遅い順位になってしまっていた。私はこのような一位など嬉しくも何ともなかった。
なぜこのようなマラソン大会になった理由は分からなかった。単に私が説明を聞いていなかっただけかもしれない。マラソン大会は自由参加ではなく強制参加で、足の遅い子にとっては苦痛でしかないため配慮したのかもしれない。
私の場合は、マラソン大会と言えば、昨年より上位の順番が取れるかどうか緊張し不安になるものであったが、苦痛ではなかった。私にとっては、通常通りのマラソンの方がよく、二年の四位を上回る成績を取りたかった。
一九七九年