プロローグ

‘Takayasu issue’.. それは突然の宣告だった。何の事なのか分からなかった。自分はただの弁膜症ではないのか?弁膜症の手術は無事に終わった。手術は驚くほど上手く行き、術後経過も極めて良好で予想以上の回復だった。

二〇十五年夏、私は突然の体調不良に見舞われ、手術することになった。次々と検査が行われ、人生を振り返る余裕も無く手術となった。最初の診察の時、重度の弁膜症で手術が必要、二、三週間以内というタイムスケジュールだ、と診断された。比較的安全な手術で、過度の心配は必要ないと告げられた。

手術は無事に終わり日々回復を実感している時に一通のレターが届いた。執刀医からで、先天性心臓疾患を専門としているドクター宛だった。レターは常に同じものが患者にも送られる。そこには私の疾患が “Takayasu arteritis” であると書かれており、私を診察してもらいたい、という内容だった。

二〇十五年十月 英国