小学一年のマラソン大会で私は十八位を取ることができた。学年全体で四五〇人以上いた中での一八番目というのは上位の方だった。
何事もやることが遅かった私ではあったが、長距離走は得意な方だった。保育園の時から暇さえあれば近所の子供達と走り回って遊んでいたから自然と持久力がついたのかもしれない。
どの位の距離を走ったかのかは覚えていないが、ゴールした後に十八と書かれた四角の紙を受けった場面だけを鮮明に覚えている。
私は帰宅すると、十八と書かれた紙を家族に見せて自慢した。家族みんなが自分を褒めてくれたことが嬉しかった。あれから半世紀近くも経ってしまったのかと思うと何とも不思議な気持ちになる。
一九七八年