記憶はこうやって色褪せていくのだろうか。一九九〇年四月、そこは近代都市だった。上京した私は、そこに自分がいると思うだけで心がときめいた。
そして、三〇年を経た写真の中の都市は、二度と戻ることができない、懐かしい場所になっていた。勢いのあった時代、あの空の色、風の心地、何もかもが今とは違った。写真の中にしか存在しない時の流れの中に、私は立っていた。
三〇年という歳月は、何もかも変えてしまったのだろうか。無常の中の変わらぬ何かを追い求め、ひとり彷徨い続ける。
二〇二〇年四月二〇日記



記憶はこうやって色褪せていくのだろうか。一九九〇年四月、そこは近代都市だった。上京した私は、そこに自分がいると思うだけで心がときめいた。
そして、三〇年を経た写真の中の都市は、二度と戻ることができない、懐かしい場所になっていた。勢いのあった時代、あの空の色、風の心地、何もかもが今とは違った。写真の中にしか存在しない時の流れの中に、私は立っていた。
三〇年という歳月は、何もかも変えてしまったのだろうか。無常の中の変わらぬ何かを追い求め、ひとり彷徨い続ける。
二〇二〇年四月二〇日記

