退院、そして家

ついに退院の日が来た。まだ普通に歩くにはほど遠いレベルだが随分回復した。当初の予定通り、手術後八日での退院となった。

その日から病院で行っていた投薬を自宅で行い、静養することになった。まだ抜糸の傷があるので、シャワーを浴びれるのは次の日からだった。家の階段の上り下りが大変で、少し動くとすぐに息が上がった。それでも手術前の体調よりは良く、食欲が以前よりあるし、何より体温が上がったことが嬉しかった。

普通に健康な人はこんなに体調が良いのかと思った。今の自分は決して健康とはいえないが、それでも温かい体と健康的な食欲があることだけで驚きだったし満足だった。この時はすべてが終わり、これから回復して何もなかったかのように手術前より遥かに元気になると思っていた。

二〇十五年八月