二位

小学四年のマラソン大会は二位だった。その頃には私がマラソンが得意であることは学年中に知られていた。クラスの担任の先生も自分のクラスで足の速い子がいるというのは自慢だったようで、私は先生からひいき目で見られていた。

マラソン大会は川沿いの距離の取れる場所で行われた。距離は三キロメートルでその年齢にしては長距離だった。

私は、スタートから飛ばした。ほぼ先頭に位置しそのまま維持した。折り返し地点を過ぎ、残り三分一辺りからバテてきて、スピードが落ちてしまった。その時点で私は一位、二位争いをしていた。もう一人はサッカー部のキャプテンでやはり持久力がありマラソンが速かった。

ゴール近くになり、私は一位との距離を離されてしまい、追い上げることは出来なかった。最後の百メートルくらいは、かなりへばっており走っても走っても進まない感覚を覚えていた。結局、一位にはなれなかったが、実質的にいままでで一番良い順位だったので満足だった。

クラスの中では私が一番マラソンが速く、授業でグランドを十周するような時も一番だった。また、縄跳びの二重飛びで誰が一番最後まで飛んでいられるか、という競争でもクラスでは一番だったし、学年合同の競争でもいつも上位で一番になったこともあった。

私は高学年になり持久力の関係するものはすべてに自信を持っていた。低学年の時、すべてに自信がなく勉強も出来なかった時と比べたら、随分と良くなってきた時代だった。

一九八〇年